「あれ?落ちてたの、うなぎパイかと思ったら…絆創膏!?」
そんな驚きの声がSNSで続出しています。
静岡県浜松市に本社を構える「春華堂」が手がける、あの名菓「うなぎパイ」。
その包装や見た目をそっくり再現した“うなぎパイ絆創膏”が、今ちょっとしたブームになっています。
見た目はまるでお菓子。でも中身はちゃんと使える絆創膏。
この“うなぎバン”と呼ばれる商品、じわじわと人気を集め、ついに累計販売10万個目前という大ヒットに。
この記事では、このユニークな絆創膏の魅力と、そこに込められた企業の想いまで、わかりやすくご紹介します。
■「え?本物じゃないの?」うなぎパイそっくり絆創膏の正体
まずはこちらのビジュアルをご覧ください。
淡い透け感のある包装紙。中央に描かれた、ひらがなの「う」。
そう、これはもう“うなぎパイ”としか思えない見た目。
しかし中身は、本物そっくりにデザインされた絆創膏。
しかも1箱に10枚入りで、価格はなんと330円(税込)という手頃さ。
2022年に発売されて以来、口コミで徐々に広まり、2025年5月末時点で累計9万8000個を売り上げています。
■誕生のきっかけは、ノベルティから
実はこの商品、はじめは非売品のノベルティとして誕生しました。
2021年の夏、イベント向けに配布されていたところ、「欲しい!」という声がSNS上で次々と投稿されるように。
その反響を受けて、ついに一般販売が決定。
名前も通称“うなぎバン”として親しまれ、静岡土産や話題のプチギフトとして人気を集めていきます。
ある浜松市の女性(57歳)は、「東京に住む娘へ、うなぎパイとセットでちょっとウケ狙いで贈った」と話しています。
たしかに、真面目な見た目の中にちょっとした“くすっ”があるギフトって、もらう側もうれしいですよね。
■うなぎパイキャリーケースもバズった!
この絆創膏と並んで話題になったのが、「うなぎパイキャリーケース」。
25リットルと63リットルの2サイズ展開で、あの“う柄”を全面にあしらった、まさに「歩くうなぎパイ」。
一見ふざけているようにも見えますが、その完成度は本気。
販売は以前から行われていましたが、2025年1月、SNSに一般ユーザーが投稿した写真が拡散され、一気に注目度が上昇。
それまで年間で40個前後しか売れていなかったのが、1月だけで127個も売れるという大反響となりました。
「空港で写真を撮られた」「新幹線の車内で声をかけられた」など、まさに“歩く広告”として活躍しているそうです。
■遊び心の背景にある理念「温故創新」
では、なぜ春華堂はこうしたユニークな商品展開を行っているのでしょうか。
その背景には、同社の経営理念**「温故創新(おんこそうしん)」**があります。
“昔ながらのよさは守りつつ、新しい挑戦は恐れずに行う”という姿勢です。
うなぎパイという看板商品はそのままに、キャリーケース、絆創膏、スマホケース、さらにはマスクなど、さまざまなグッズを展開。
あくまで“遊び心”がベースですが、うなぎパイに触れるきっかけを広げる戦略でもあります。
春華堂の広報担当者はこう語ります。
「まだうなぎパイを知らない人にも、まずは興味を持ってもらいたい。『買ってみようかな』と思う“入り口”をつくっていきたい。」
■“笑える絆創膏”がもたらす価値
「絆創膏=ケガ=ネガティブなもの」
そういう印象を、ほんの少しだけ明るくしてくれるのが、この“うなぎバン”。
傷口に貼った絆創膏が、よく見たら「うなぎパイだった」なんて、思わず会話が生まれそうですよね。
春華堂もこの点を強調しています。
「うなぎバンが登場すると、思わずクスッとしてしまい、会話に花が咲く。」
医療用途というよりも、ちょっとしたサプライズや話題づくりにぴったりな商品です。
■まとめ:うなぎパイは“お菓子”から“会話のきっかけ”へ
かつては東海道新幹線・浜松駅で見かける“お土産の定番”だったうなぎパイ。
今やそのブランドは、お菓子の枠を超え、グッズや日用品としても愛される存在になりつつあります。
絆創膏やキャリーケースといった「一見ふざけた商品」の中にも、しっかりとした企業哲学とマーケティング戦略が詰まっています。
そして何より、こうしたアイテムが「ちょっとした笑い」や「小さな驚き」を生み、
家族や友人との会話を生むきっかけになることが、何よりの魅力なのかもしれません。
あなたも次に静岡を訪れた際は、ぜひ“うなぎパイ”だけでなく、“うなぎバン”も手に取ってみてくださいね。
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