はじめに
投資や株式取引の世界には、さまざまな専門用語や基本的な用語が存在します。
初心者の方が投資を始める前に、これらの用語を理解しておくことは、リスクを避け、効率的な資産運用を行うために非常に重要です。
本日は、投資の基礎知識とともに、特に押さえておきたい株式投資の基本用語について詳しく解説します。
慣れてきた方は下記へどうぞ!
投資の基本的な仕組みとメリット
投資とは、自分の資産をさまざまな金融商品に預け入れることで、将来的に利益を得ることを目的とした行為です。
代表的な投資商品には、株式、債券、投資信託、不動産投資などがあります。
これらを活用することで、ただ貯蓄だけを行うよりも高い利回りを期待できます。
ただし、元本保証がないため、「元本割れ」のリスクも伴います。
一方、投資の大きな魅力の一つに「複利効果」があります。
これは、得た利益を再投資していくことで、投資期間が長くなるほど複利の作用によってリターンが加速度的に増加していく仕組みです。若いうちから投資を始めることによって、時間を味方につけ、多くの利益を享受できる可能性が高まります。
株式投資の基礎用語とその意味
投資の世界に入ると、さまざまな専門用語に出会います。以下に、特に初心者が理解しておくべき代表的な用語をまとめました。
1. 銘柄(めいがら)
銘柄とは、株式や投資信託などの投資対象の「名前」を指します。
株式の場合は企業名、投資信託の場合はファンド名です。
たとえば、「トヨタ自動車」「ソフトバンクグループ」などが銘柄です。株式には、それぞれに銘柄コード(4桁の数字)が割り振られています。
これにより、どの銘柄を取引しているのかを識別できます。
2. 損切り(そんぎり)
投資において損失が拡大するのを防ぐために、一定の損失額に達した時点でその資産を売却することを指します。
これは、「ロスカット」とも呼ばれます。
逆に、利益が出ている段階で売却し、利益を確定させる行為は「利確」と呼ばれます。損切りは投資リスク管理の重要な手法です。
3. 配当(はいとう)
配当は、企業が利益を上げた際、その利益の一部を株主に還元するもので、株式投資のもう一つのリターンです。
配当金は、株主が所持している株数に応じて分配されます。
企業によっては、配当を出さない場合もありますが、安定して配当を行う企業は、株主の長期保有を促しています。
4. 投資信託(とうしんたく)
投資信託は、多数の投資家から集めた資金を一つの大きな資金にまとめて、プロの運用者が株や債券、不動産などに投資します。
投資家は、その運用益に応じた分配金を受け取りながら、リスクを分散できる点が魅力です。
ただし、運用管理費や売買手数料がかかるため、コストも理解しておく必要があります。
5. リスク(リスク)
リスクとは、投資の結果が予想通りにならない可能性を意味します。
投資には「値下がりリスク」「倒産リスク」「流動性リスク」などがあり、これらを適切に理解し、管理することが成功の鍵です。
6. 信用取引(しんようとりひき)
証券会社に預けた保証金を担保に、最大で約3.3倍の取って取引ができる仕組みです。
これを「信用取引」と呼びます。
信用取引を利用することで、自分の資金以上の取引額を動かすことが可能になり、大きな利益を狙うこともできます。
ただし、その反面、損失も同じように大きくなるリスクが伴います。
例えば、保証金を預けて株を買う場合、株価が下落すると、その価額を取り戻すために追加の保証金を求められることもあります。
最悪の場合、強制的に持っている株を売却されてしまう「追証」や「強制売却」といったリスクも存在するため、信用取引を行う際は十分な知識とリスク管理が必要です。
7. IPO株(アイピーオーかぶ)
IPOは「Initial Public Offering」の略称で、新たに株式を公開することを意味します。
これにより、一般の投資家も上場前にその株式を購入できる機会が得られます。
IPO株は通常、初値が上昇しやすく、市場には多くの投資家が注目します。
そのため、うまく売却できれば短期間で大きな利益を得られる可能性もあります。
ただし、IPO株は抽選制のため、誰でも簡単に買えるわけではありません。
また、上場直後に株価が乱高下することもあるため、投資には十分な注意が必要です。
8. PER(ピーイーアール:株価収益率)
PERは「Price Earnings Ratio」の略称で、「株価収益率」と訳されます。
これは、株価が企業の1株あたりの利益と比べて高いか安いかを判断するための指標です。
計算式は、「株価 ÷ 1株当たりの純利益」です。
PERが高い場合、その株は割高と見なされることが多く、逆に低い場合は割安と考えられます。
ただし、PERだけで株の価値を判断するのはリスクも伴いますので、他の指標と併せて判断しましょう。
9. インカムゲインとキャピタルゲイン
投資による利益は主に二つに分かれます。
ひとつは、「インカムゲイン」と呼ばれ、保有中に得られる収益のこと。
株式の配当金や債券の利子、不動産の家賃収入などがこれにあたります。
もうひとつは、「キャピタルゲイン」と呼ばれ、資産を売却したときに得られる差益のことです。
例えば、株を安く買って高く売ることで得られる利益を指します。株価が上昇して売却した場合の差益がキャピタルゲインです。
投資の知識を深めて資産運用に役立てる
これらの基本用語を理解することは、投資を始めるうえでの第一歩です。
用語や仕組みを正しく理解しておくことで、投資情報をより正確に読み解き、適切な判断を下せるようになります。
投資に関する書籍やインターネットの情報も、用語の理解なくしては難しい内容が多いため、分からない言葉があれば都度調べて、知識を積み重ねていくことが重要です。
さらに、株式投資だけでなく、債券や投資信託、不動産など、多様な資産クラスに触れることで、リスク分散や安定的な資産形成も視野に入れることができるでしょう。
投資初心者が注意したいポイント
- リスク管理を徹底する:投資には必ず損失の可能性が伴います。損切りラインを設定し、過度な信用取引は避けましょう。
- 分散投資を心がける:一つの銘柄に偏ることなく、複数の資産に分散投資を行うことでリスクを抑えられます。
- 長期的な視点を持つ
短期的な市場の変動に一喜一憂せず、長期的な成長を見込んだ投資を心掛けることが成功への近道です。時間を味方につけることで、市場の一時的な下落や変動も乗り越えやすくなります。
- 冷静な判断を忘れない
一時的に株価が大きく変動したときでも、慌てて売買を行わないことが肝心です。感情的な行動は、投資失敗の原因になりやすいため、事前に決めた投資計画やルールをしっかり守ることが重要です。
- 情報を正しく選別し、確認する
投資に関する情報や意見は幅広く出回っていますが、全てが正しいわけではありません。複数の情報源から確認し、根拠のしっかりとした情報をもとに判断しましょう。特に、ネットのうわさや噂話には注意が必要です。
- 手数料やコストを把握する
投資には手数料や税金などのコストがかかる場合があります。これらを理解しないで投資をすると、思ったより利益が得られないこともあります。証券会社の手数料体系や税制についても情報を集めましょう。
- 自己資金の範囲内で無理のない投資を
資金に余裕のある範囲内で投資を行うことが大切です。生活費や緊急資金を投資に充ててしまうと、何かあったときに大きなダメージを負うことになります。余裕資金を考慮し、分散して投資することがおすすめです。
私の失敗については過去記事からご覧ください!!
まとめ:投資は知識と慎重さが肝心
- 投資は正しい知識と冷静な判断を持って進めることが成功へとつながります。初心者のうちから、いくつかの基本用語とリスク管理のポイントを押さえておけば、振り回されることなく、堅実に資産を増やしていくことができるでしょう。
- まずは少額から始めて、市場や投資の仕組みに慣れていくことも良い方法です。興味がある分野について継続的に学び、自分なりの投資スタイルを確立していくことも大切です。
- 投資の世界は奥深く、学び続けることでより良い結果を得られる可能性が広がります。焦らず、一歩ずつ知識を積み重ね、自分に合った投資方法を見つけていきましょう。

マンガでわかる最強の株入門

世界一やさしい 株の教科書 1年生