「最近、株価って上がってるの?」「アメリカ経済は大丈夫?」
こんな疑問をお持ちの方に向けて、今回の記事では最新の米株市場の動きをわかりやすく解説します。
7月25日、アメリカの株式市場では注目すべき動きがありました。
ニューヨーク・ダウ工業株30種平均、いわゆる「NYダウ」が208ドル(0.46%)上昇し、4万4901ドル92セントで取引を終えたのです。
その背景にあるのは、アメリカと各国との「関税交渉」の進展期待です。
米国と貿易相手国、交渉に前向きな動き
今週は、日米両政府が関税を巡る交渉で合意しました。
さらに、韓国の代表もワシントンで米通商代表部(USTR)と会談し、8月1日までの合意を目指して協議を続けることを確認しています。
来週には、米中間でもスウェーデンで通商政策に関する協議が予定されており、「交渉が進展するのでは?」という期待感が、投資家たちの買い意欲を後押ししています。
トランプ氏の発言に一時波乱も…EUとの対話進む
欧州連合(EU)との交渉に関しては、トランプ前大統領が「合意の可能性は五分五分か、それ以下」とコメントし、一時的に株価が伸び悩む場面もありました。
しかしその後、EUのフォンデアライエン欧州委員長がトランプ氏との会談を27日に予定していると発表。
これが市場の安心材料となり、再び買いが優勢となりました。
米経済は意外と底堅い?
最近発表されている経済指標を見ると、米経済の底堅さが目立ちます。
「高関税政策が思ったほど経済に打撃を与えていない」
こうした見方が広がっており、安心感から株が買われる動きにつながっています。
インタラクティブ・ブローカーズのホセ・トーレス氏も「懸念ほどの悪影響は出ていない」とコメントしています。
今後の注目イベントは?
投資家たちが今後注目しているのは、以下の経済イベントです:
- 7月の雇用統計(米労働市場の健全性を示す指標)
- 4〜6月期のGDP速報値(経済成長のペースを見る指標)
- アマゾンやマイクロソフトなどの決算発表
「この夏で最も慌ただしい週になる」と指摘する市場関係者もおり、株価はしばらく高水準で推移する可能性があります。
個別銘柄の動き:上がった株、下がった株
今回の上昇局面で注目された銘柄は以下の通りです。
上昇した銘柄:
- ゴールドマン・サックス
- マクドナルド
- ナイキ
- 3M(スリーエム)
- キャタピラー
下落した銘柄:
- ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)
- アムジェン
- シェブロン
- アマゾン・ドット・コム
- ウォルト・ディズニー
また、ハイテク株比率が高いナスダック総合指数も3日連続で上昇。
テスラやAMDが上昇する一方、インテルは決算内容の悪化と人員削減を発表し、8%以上の下落となりました。
まとめ:米株市場、今後のポイントは「交渉」と「経済指標」
今回のNYダウの上昇は、単なる一時的な値動きではありません。
各国との通商交渉の進展期待、そして米国内の経済が堅調であることへの安心感が、相場を下支えしています。
今後も注目したいポイントは次の3つです:
- 米中・米EUなどの交渉の行方
- 米経済指標の結果(雇用統計やGDP)
- 主要企業の決算内容
これらを押さえておくことで、株式市場だけでなく、世界経済の動きも見えてきます。
経済は難しく感じられるかもしれませんが、「世界の動き」が詰まったドラマのようなもの。
ぜひ今後も、一緒にその裏側を読み解いていきましょう!
※本記事は情報提供を目的としたものであり、投資を勧誘・助言するものではありません。ご自身の判断と責任でご利用ください。